中学校の技術家庭で、たった1時間だけだったがBasicを習うのだそうだ。
現代のBasicはVisual Basicが代表なのだろうが、いにしえのBasicとはまるで違う。付けようと思えば付けられるが、行番号はなく、IF文の終りにはEndifを付けないといけないなど、初心者入門用とは言いがたい。もちろん昔のBasicを手放しで誉めそやすわけではないが、始めて覚えるコンピュータ言語としては分かりやすかったのではないだろうか。
思い起こせば、最初に覚えた(ようとした)、Intelニモニックの8080機械語はさっぱりわからず、TK-80のBASICを知ったときには、そのわかりやすさに思わず「オレは今、猛烈に感動している!」とどこかで聞いたようなセリフを口走ったものだ。ちなみにその後、簡潔なZilogニモニックを覚え、機械語にリベンジを果たした。続いてCに手を染め、A・B・Cの王道を極めた(?)。その間Turbo Pascal〜Borland Pascal〜Delphiと苦楽を共にし、Prolog、Forth、Modula-2などもかじり、ちょっとした言語オタクだった。そうそう、GAME言語なんてのもあった。
閑話休題。
ということで、昔風のBasicインタプリタを探してみた。いくつも見つかったが、99 Basic Interpriter というのが良さそうだ。なんでも、PC-9801のN(86)-BASICに、MSXのスプライトやサウンド関連を付け加えた言語仕様となっているらしい。
特にインストールはなく、圧縮ファイルを展開して、EXEを実行するだけだ。0から10までの足し算をしてみた。それだけではつまらないので、答え分のスペースも出してみた。
三つ子の魂百までとか、雀百まで踊りを忘れずのたとえの通り、まったく違和感なく使える。これは良い。
2001年に開発が終了し、サポートもしていないそうだが、作者に経緯を表すると共に、手頃なBASICインタプリタをお探しの方にはこれを強く推薦する。